中国の生活雑貨店チェーン、名創優品が15日、ニューヨーク証券取引所に上場した。日本のユニクロや無印良品を模倣したとされる手法で急成長しており、初値は公開価格を22%上回る24・40ドルをつけた。
米中分断が深まり、米政府が監視を強める中でも、世界から投資マネーが集まる米国に上場する中国企業が相次ぐ。
名創優品は「メイソウ」の看板ロゴや店舗のデザインがユニクロにそっくりで、化粧品や小型家電、加工食品など品ぞろえは無印に似ている。100円ショップのダイソーのような手頃な価格を売りに、中国初出店から7年で世界80カ国以上に約4200店を展開。今回の上場で6億ドル(約630億円)規模を調達し、店舗網や物流体制を強化する。
米議会の諮問機関、米中経済安全保障調査委員会によると、米国に上場する中国企業は10月上旬に約220社と、昨年2月から約60社増えた。不正会計問題が発覚した新興コーヒーチェーン、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)は今年6月に米ナスダックの上場を廃止された。(共同)
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