2日の東京株式市場で日経平均株価は反発して始まりそうだ。朝方は、前週の大幅な下落の反動で自律反発を見込んだ買いが先行する公算が大きい。半面、前週末の欧米株安は重荷で、積極的な上値追いは限られるとみられる。米大統領選が目前に迫るなか取引手控えムードも強く、朝方の買い一巡後は薄商いで動意薄の展開となることも考えられる。市場では日経平均の戻りメドは2万3200円程度という声があった。
欧米での新型コロナウイルス感染再拡大を警戒し、前週の日経平均は1週間で540円近い下落となった。短期間で大きく下げただけに、週明けは好業績銘柄を中心にいったん見直し買いが入りやすい。日本時間31日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。12月物は前日の清算値と比べ280円高い2万3160円で終えた。
一方、前週末10月30日の米株式市場で米ダウ工業株30種平均は反落し、前の日と比べて157ドル(0.6%)安の2万6501ドルで終えた。米国の新型コロナ感染拡大に加え、決算を発表したアップルが大幅安となったのが響いた。欧州の株式相場も下げが目立った。
アップル関連とされる村田製作所(6981)は前週末に2021年3月期の純利益予想を上方修正したが、きょうはアップル株安が村田製などアップル関連銘柄の上値を抑える可能性もある。
東京市場はあす3日、文化の日の祝日で休場となる。米大統領選の投開票日を控え、きょうの市場で様子見姿勢を強める投資家は多そうだ。
きょうは国内で日本ハム(2282)やオリックス(8591)などが決算を発表する。取引時間中には10月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国では10月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数などの発表がある。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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