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FRB議長、利上げ検討はテーパリング後-物価と雇用の結果待つ - ブルームバーグ

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米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は14日、金融当局として利上げを検討する前に債券購入のテーパリング(段階的縮小)を行う可能性が高いとの見解を示した。

  議長はエコノミック・クラブ・オブ・ワシントンが主催したバーチャル形式のイベントで、「われわれの目標に向け、ガイダンス発表時の昨年12月からさらなる顕著な進展を遂げれば、資産購入のテーパリングに乗り出す時となるだろう」と語った。

  その上で、「それは利上げを検討する時期よりもかなり前になることはほぼ確実だ。この順序については採決していないが、これがガイダンスの意味するところだ」と説明した。

  さらに、インフレ率が持続的に2%に達し、労働市場が完全に回復するのを待って当局者は利上げを検討するだろうとし、年内にこうした状況に至る可能性は低いと指摘した。最新の連邦公開市場委員会(FOMC)予測では、2023年末まで政策金利がゼロ近辺にとどまるとの見通しが示された。

The Fed's New Dot Plot

FOMC参加者のドット・プロット(金利予測分布図)

  議長は「資産購入がゼロになるとバランスシートの規模は一定となり、債券の償還時に再投資することになる」とした上で、「別の手順は、前サイクルの終盤に行った債券のランオフ(償還に伴う保有残高減少)開始だ。われわれはまだそれを行うかどうか決めていない」と述べた。また、金融当局が市場で実際に債券を売却するとは考えていないと話した。

  FOMC参加者の経済予測については、「メンバーの大半は24年まで利上げはないとみているが、これは委員会としての予測ではなく、これに基づいて投票したり行動したりするわけではない。われわれの評価にすぎない」と説明。「市場はわれわれが経済予測と呼ぶものを重視し過ぎている。私はわれわれが明示してきた結果の方を重視するつもりだ」と述べた。

パウエルFRB議長

Source: Bloomberg)

  パウエル議長は米経済について、「成長と雇用創出のペースが加速する時期に入りつつあり、喜ばしい」と指摘。その上で、「主なリスクは新型コロナウイルスの感染が再び急増することだろう。変異株の一つは治療がより難しい可能性がある」とコメント。「少なくともしばらくの間」はマスクの着用とソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)を続けるのが賢明だろうと語った。

原題: Powell Sketches Fed Exit Playbook, Sees Taper Before Liftoff Powell Says U.S. Entering Faster Growth; Virus-Case Spike a Risk(抜粋)

(発言内容を追加して更新します)

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