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12日の米株式相場は続落。決算シーズンの始まりや13日発表の米消費者物価指数(CPI)が意識され、日中を通して前日終値を挟んだ値動きとなった。CPIは高止まりが予想されている。
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市場では物価上昇圧力とサプライチェーンの問題に関する懸念が続いている。アップルは長引く半導体不足を理由に、新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)13」の2021年の生産目標を最大1000万台引き下げる 見通しだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
アトランタ連銀のボスティック総裁は価格高騰が政策当局の想定よりも持続しているとし、物価上昇の力は一過性ものではないとの 見方を示した。一方、クラリダ連邦準備制度理事会(FRB)副議長は、債券購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)開始に必要な条件は「ほぼ満たされた」と 指摘した。
S&P500種株価指数は前日比0.2%安の4350.65。ダウ工業株30種平均は117.72ドル(0.3%)安い34378.34ドル。ナスダック総合指数は0.1%下落。
BNYメロン・ウェルス・マネジメントのアリシア・レビン氏は、「決算期はこうした供給問題の現状に関して、絶好の手掛かりを提供するだろう」と指摘。「当社が懸念している2つのセクターは、資本財と小売りだ。両業界では価格転嫁がそれほど容易でないためだ」と述べた。
米国債相場は長期債が上昇。10年債入札の需要が旺盛だったことなどが背景。利回り曲線はフラット化した。ニューヨーク時間午後4時57分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.57%。

外国為替市場では、原油高を追い風にノルウェー・クローネとカナダ・ドルの上昇が目立った。ドルもその他の主要10通貨に対しておおむね値上がり。一方、円は約3年ぶりの安値となった。
ソシエテ・ジェネラルのキット・ジャックス氏は顧客向けリポートで「弱い中国経済、債権利回りの上昇、原油高、市場のドラマ欠如を背景に、円ショート取引に参加する人がますます増えている」と述べた。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比で0.1%未満の上昇。ニューヨーク時間午後4時58分現在、ドルは対円で0.3%高の1ドル=113円61銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1530ドル。
ニューヨーク原油先物相場は小幅高。世界的な電力危機が冬場の需要にどう影響するかを意識する動きとなり、前日終値を挟んでもみ合った。国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通し(WEO)で経済成長への脅威が増したと指摘し、燃料の値上がりなどを理由に挙げた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は前日比12セント(0.2%)高の1バレル=80.64ドルと、4営業日続伸で終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は、23セント安の83.42ドル。
ニューヨーク金先物相場は小反発。米国債利回りが低下し、利子を生まない金の投資妙味を支えた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高の1オンス=1759.30ドルで終了。
原題: Stocks Drop Before Earnings Amid Inflation Worries: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Hold Gains, Curve Flattens After Strong 10Y Auction(抜粋)
Commodity Currencies Push Ahead With Crude Gaining: Inside G-10(抜粋)
Oil Edges Higher With Energy Shortages Boosting Winter Demand(抜粋)
Gold Advances as Bond Yields Retreat; Traders Eye CPI Data(抜粋)
(相場を更新し、市場関係者のコメントを追加します)
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