
[東京 11日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、軟調な展開が想定されている。米労働省が発表した10月消費者物価指数が約31年ぶりの大幅な伸びとなり、高インフレの長期化懸念から同日の米国株式市場で主要3株価指数が続落した流れを引き継ぐ見通し。日経平均は2万9000円を割れる場面もみられそうだ。
米長期金利の低下でナスダック総合は大幅な下げとなったため、東京市場でも半導体関連株を中心としたハイテク株への売りが加速するとみられている。
日経平均の予想レンジは2万8800円─2万9200円。
10日の米国株式市場は主要3株価指数が続落し、ナスダック総合は263.84ドル(1.66%)安となった。米労働省が発表した消費者物価指数(CPI)上昇率が加速し、高インフレ長期化を巡る懸念が重しとなった。
CPIは前年同月比6.2%上昇と、1990年11月以来31年ぶりの大幅な伸びを記録した。世界的なサプライチェーンの制約を背景にインフレが、米連邦準備理事会(FRB)などの予想よりも長い期間、高止まりする兆候が示された。
現在のドル/円は113.90円付近と前週末午後3時時点の112.88円から円安。シカゴの日経平均先物12月限(円建て)清算値は2万9080円と前日の現物終値より小幅安の水準で推移している。今日の東京株式市場は、先物にサヤ寄せする格好で、軟調なスタートとなりそうだ。
市場では、日経平均の2万9000円割れを警戒する声が聞かれる。「日経平均の値がさ株中心に売りが加速し、日経平均は大きく下げるだろう。押し目買いでどの程度指数が支えられるかに注目している」(運用会社)という。日経平均の200日移動平均線(2万8887円59線=10日)を意識した神経質な動きになるとみられている。
主なスケジュールでは、国内でENEOSホールディングス、スズキなどが決算発表を控えている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 29106.78 30795.78 26954.81
-178.68 2021年9月14日 2021年8月20日
シカゴ日経平均先物当限 29080(円建て)
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