
【NQNニューヨーク=戸部実華】16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、前日比1円65銭円高・ドル安の1ドル=132円10~20銭で取引を終えた。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて円安・ドル高が進んでいたため、イベント通過で持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢だった。金融引き締め加速が景気を冷やすとの警戒から欧米の株式相場が大幅に下げたことも、低リスク通貨とされる円の買いを誘った。
タカ派のFOMCになるとの観測から、円は15日の海外市場で一時135円台と24年ぶりの円安・ドル高水準を付けていた。米連邦準備理事会(FRB)は15日のFOMCで通常の3倍となる0.75%利上げを決め、16日は持ち高調整や利益確定の円買い・ドル売りが優勢だった。16日には英国とスイスの中央銀行も利上げを決め、ドルは英ポンドとスイスフランに対して大幅に下げたことも、対円のドル売りにつながった。
主要国が積極的な金融引き締めに動き、景気悪化を招くとの懸念から欧米株が大幅に下落した。ダウ工業株30種平均は741ドル安となり、3万ドルを下回って終えた。投資家が運用リスクを回避する動きを強め、円相場の上昇につながった。
17日には日銀の金融政策決定会合の結果公表を控える。スイス中銀は市場の据え置き予想に反して15年ぶりの利上げで市場を驚かせたとあって、日銀も何らかの政策修正のサプライズがある可能性を意識した円買いが入ったとの指摘もあった。
円の高値は131円49銭、安値は133円00銭だった。
円は対ユーロで続伸し、前日比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=139円35~45銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで大幅に3日続伸し、前日比0.0110ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0550~60ドルで取引を終えた。前日にユーロは対ドルで約1カ月ぶりの安値を付けていた。FOMCを通過し、持ち高調整のユーロ買い・ドル売りが勢いづいた。
ユーロの高値は1.0601ドル、安値は1.0385ドルだった。
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