
米アトランタ連銀のボスティック総裁は、連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に利下げするとの金融市場の見方をけん制。インフレが鈍化しなければ追加利上げが選択肢として残ることを明確にした。
総裁は15日、米経済専門局CNBCのインタビューで「2024年に入ってしばらくするまでわれわれが実際に利下げを検討することはない、というのが私の基本シナリオだ」と発言。「インフレ指標の大半は、依然として当局目標の2倍だ。つまり残された道のりはまだ長いということだ」と述べた。
一方でボスティック総裁は、銀行ストレスに伴う与信の引き締まりで経済が逆風にさらされていることを踏まえ、昨年から続く積極利上げの影響を見極めるため政策金利据え置きを支持する考えを明確にした。ただ根強い物価圧力を考えると、FOMCの次の行動は利下げよりも利上げの方が可能性が高くなることも示唆した。
ボスティック氏は「次の行動として利上げと利下げのどちらかに私自身が傾いているとしたら、利上げの必要があるかもしれないということになろう。インフレは高い状態が根強く続いている。消費者の支出は底堅さが続いており、労働市場はなお極めてタイトだ」と指摘。「そうした状況全てを考慮すると、物価にはまだ上昇圧力が続くことが示唆される」と語った。
米CPI、インフレ鈍化を示唆-FRBに利上げ停止の余地与える (3)
原題: Fed’s Bostic Says He Doesn’t See Rate Cuts Until Well Into 2024(抜粋)
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