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ソニーは、年内に発売する次世代ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の今期(2021年3月期)の生産台数を400万台下方修正し、約1100万台と想定していることが明らかになった。PS5の心臓部分に該当する専用設計の集積回路「システム・オン・チップ(SOC)」の生産歩留まりが安定しないことなどが影響している。
情報が非開示であるために匿名を条件に複数の関係者が明らかにした。同社は 7月、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり消費が年末商戦期以降も需要を下支えするとの見方から、生産台数を倍増する方針を部品サプライヤーに伝えていた。
同関係者によると、SOCの歩留まりが50%程度に低迷していることなどから生産台数の見直しを余儀なくされているという。歩留まりは改善傾向にあるものの、品質が安定する水準には達していないと話した。ソニーの広報担当はコメントを控えた。
ソニー株は15日、プラス圏で取引されていたものの、報道を受けて一時前日比3.1%安の8001円と下落に転じた。
米 マイクロソフトは先週、「Xbox(エックスボックス)シリーズX」を499ドル(日本国内価格は4万9980円)、ディスクドライブがついていない「同シリーズS」を299ドル(同3万2980円)で11月10日に発売すると 発表。値ごろ感のある価格が発表されたことがソニーにとっての脅威になるとの見方が浮上している。
ソニーは17日に開催するPS5関連の映像イベントで価格や発売日などの詳細を発表するとみられている。ブルームバーグ・インテリジェンスの若杉政寛アナリストは最も安いケースとして、ディスクドライブありのモデルが449ドル、ディスクドライブなしのモデルが399ドルの価格設定になると予想している。
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