日本株反発、米金利一服や長期経済対策で景気期待－電機など輸出高い - ブルームバーグ

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23日の東京株式相場は反発。米国の長期金利が上昇一服となったことや長期経済対策の策定、原油や銅など商品市況の堅調から景気に対する期待が高まり、電機や自動車など輸出関連、素材、建設株などが高い。

ＴＯＰＩＸの午前終値は前日比3.52ポイント（0.2％）高の1993.70
日経平均株価は69円29銭（0.2％）高の２万9243円44銭

〈きょうのポイント〉

22日の米国10年債利回りは1.69％と３ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）低下、米Ｓ＆Ｐ500種株価指数は0.7％高と３日ぶり反発
バイデン米政権、最大330兆円規模の長期経済プログラムを検討中－関係者
米原油先物価格は0.2％高の１バレル＝61.55ドルと小幅続伸、英ロンドン金属取引所（ＬＭＥ）の銅など金属市況上昇

　　りそなアセットマネジメントの下出衛チーフストラテジストは「金利が世界的に落ち着いている」ことで株価下落の反動が出ていると指摘。金利上昇でもナスダック総合指数はそれほど下がらないと述べた。

　　きょうは東京エレクトロンやレーザーテックなど半導体、エムスリーといった成長株が上昇、株価指数を押し上げた。大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは「決算シーズン接近で、好業績の成長株が国内外で見直されそう」と述べた。さらに米長期経済プログラムについては、「増税の負の部分もあるが、インフラ投資や環境対策面からトータルでは米経済にプラス」と評価する。

　　一方、株価指数は午前半ば以降は伸び悩んだ。「足元では欧州で新型コロナ感染拡大の話が出ている」と、りそなアセットの下出氏は話していた。