1都3県に出されていた緊急事態宣言が解除され、初めての朝を迎えた首都圏の駅で聞いた通勤客の反応です。
東京駅前では出勤の回数がこれからは増えるといった会社員の声も聞かれました。
22日朝、8時ごろの東京駅の丸の内北口改札近くの横断歩道では、スーツを着た人が多く信号待ちをしていて、信号が青に変わると1度に100人以上の人が道路を渡り、足早にオフィスなどに向かっていました。
出勤途中の50代の女性は、「緊急事態宣言中人が減っているわけではなかったので、電車は相変わらず人が多かったです。これまでは在宅勤務もありましたが、年度末なので、これからは毎日出勤になると思います」と話していました。
また、35歳の男性は、「テレワークが出来ない部署で毎日出勤していますが、先週と比べると電車は人が増えています。人が増えるということはそれだけ人どうしのやり取りが増えるので、ちょっと仕事も忙しくなると思っています」と話していました。
一方で、41歳の女性は、「在宅勤務が基本だったので2週間ぶりの出勤です。緊急事態宣言が明けたので、電車はすごい混んでいると思ったのですが、それほどでもなかったです」と話していたほか、別の35歳の男性も「引き続き、週の半分ずつ、出勤とテレワークで両立してやっていくことが続くと思います」と話していました。
22日朝のJR大宮駅では多くの通勤客が、都内の仕事先などに向かう姿が見られました。
都内の会社に勤務する40代の男性は、「緊急事態宣言を解除する前から人通りは変わらない。経済が止まることによる損害とのバランスをみないといけないので、この時期での解除はよかったと思う」と話していたほか、都内の会社に勤務する50代の男性は、「在宅勤務の導入など働き方はずいぶん変わった。リバウンドしないように各自が感染防止対策を気をつけないといけない」と話していました。
都内の会社に勤務する50代の女性は「これ以上緊急事態宣言が続くとストレスが限界だと思う。自分で感染を守るために考えて生活するのではないかと思います」と話していました。
都内の会社に勤務する20代の男性は、「社会全体が緩んできていて、すぐ次の感染の波が来ると思います。解除されてもされなくても自分自身の生活は変わらなくなっています」と話していました。
JR東日本大宮支社によりますと、22日朝7時ごろの大宮駅の混雑状況は、解除前の先週の様子と変わらないということです。
加藤官房長官「引き続き感染防止対策を」
そのうえで、宣言解除にあたって、感染の再拡大を防ぐため、飲食の感染防止、変異株への対応、戦略的な検査の実施、安全・迅速なワクチン接種、次の感染拡大に備えた医療体制の強化の5本柱からなる総合的な対策を決定したことを説明し、国と自治体が連携して、対策の着実な実施に努めていく考えを示しました。
また、飲食の場での感染対策について「一律に何人以上は避けるべきという考え方を持っているわけではないが、会食は、できるだけ、家族、または4人以内で、卒業式、入学式や歓送迎会などの季節だが、大人数での会食は控えていただくことを改めてお願いしたい」と述べました。
そして、加藤官房長官は「自治体と緊密に連携して、感染拡大防止に努めていくが、国民の皆さんにも、マスクの着用や手洗い、『3密』の回避など、基本的な感染防止対策を引き続きお願いしたい」と述べました。
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