22日の債券相場は先物が一時下落した。このところの相場上昇で高値警戒感が出ている。日本銀行のイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)修正観測の後退による投資家の買い需要が期待されており、下値は限定的。同日行われる5年物国債入札は無難に消化されるとの見方が出ている。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は21日、米下院金融委員会で半期に一度の議会証言を行い、物価圧力を抑制するために政策当局者らは金利が上昇する必要があるとみていると述べた。米10年物国債利回りは前日比横ばいの3.72%程度と反応は限定的だった。
三菱UFJ国際投信債券運用部の小口正之氏は、修正観測の後退を背景に、日本国債はこのところ米欧債券市場と比べて強い相場が続いていると指摘。22日も「政策修正やそれに伴う金利上昇を待ちきれない投資家の買いが染み出てきて、底堅く推移するだろう」とみる。
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5年債入札
- 発行予定額は2兆5000億円程度
- SMBC日興証券の小路薫金利ストラテジスト
- 21日は0.07%と3月の米銀破綻直後のボトム付近まで低下しており、水準面で一定の警戒感を持たざるを得ない
- 中期ゾーンは引き続き堅調な需給環境にあり、一定の応札が見込まれる
- 入札はやや弱め、ないし無難程度の結果が見込まれよう
- 備考:5年利付国債の過去の入札結果 (表)
日銀オペ
- 10年国債を0.5%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを毎営業日実施
- 債券先物の決済に使われる受渡適格最割安銘柄(チーペスト)対象の同オペも継続
- 備考:日銀: 国債買い切りオペ、指し値オペ応札額はゼロ (表)
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