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東芝へのCVC買収提案、1株当たり約5000円-総額2兆2800億円 - ブルームバーグ

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東芝に対し英投資会社の CVCキャピタル・パートナーズが提示した買収価格は1株当たり約5000円だったことが分かった。同社幹部が匿名を条件に明らかにした。買収が報じられる前の6日の株価終値3830円との比較では31%のプレミアムが上乗せされていることになる。

Toshiba Surges 18% Limit After CVC Capital Makes Buyout Offer

東芝のロゴ(7日、都内)

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  ブルームバーグの試算によると提案価格が5000円だった場合には総額約2兆2800億円の買収となる。実現すれば、PEファンド主導の案件としては過去数年間で最大になる可能性がある。  

  東芝の 株価は8日、一時前日比6.1%高の4805円と、2015年5月8日(4850円)以来、約6年ぶりの高値を付けた。前日は18%上昇していた。

  東芝は7日午前、CVCから買収提案を前日に受け取ったと発表。同幹部によると、7日に開催した取締役会では株主にとって何が最善なのかを検討する方針を確認した。今後取締役数人で特別委員会を組成してCVCの提案内容について協議するという。

  また、CVCからの買収提案を巡り、筆頭株主で物言う株主(アクティビスト)として知られる エフィッシモ・キャピタル・マネジメントとの間ではまだ協議は行われていないと話した。CVCの提案書には他のファンドなどの名前の記載はなかったとしている。

  東京証券取引所は7日、公開買い付けに関する報道の真偽などの確認のため東芝株の売買を午前8時20分から一時停止。同9時16分に取引を再開した後は、気配値を切り上げて値幅制限いっぱいとなる前日比18%高の4530円で比例配分された。

プレミアム30%は低すぎる

  ライトストリームリサーチのアナリスト、ミオ・カトウ氏はアナリスト分析情報サイト「スマートカルマ」に掲載されたリポートで、買収プレミアムが30%程度では低すぎるとし、投資家はより高い水準のプレミアムを求めるだろうと指摘。東芝の企業価値は3兆8000億-3兆9000億円とみており、株価にすると8065円-8290円になるとの試算を示した。

  東芝の車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)は、CVC日本法人の会長兼共同代表を経て2018年に就任。東芝がトップを外部から迎えたのは約半世紀ぶりだった。就任以来、会計不祥事や記録的な赤字にあえぐ同社に対する投資家の信頼回復に努めてきた。

  CVCは最近では資生堂のへアケアブランド「TSUBAKI(ツバキ)」など日用品事業を1600億円で買収することで 合意するなど日本企業の投資にも取り組んでいる。

  東芝を巡っては、米マイクロン・テクノロジーとウエスタンデジタルがそれぞれ、東芝の持ち分法適用会社で、株式の40.64%を保有するキオクシアホールディングス(HD)の買収を模索している、と米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)が報じていた。

関連記事: キオクシアがIPOの方針を維持、今夏にも実現目指す-関係者 

(8日の株価を追加して記事を更新します)

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